皆さんこんにちは!皆さんは「湿潤療法」って聞いたことありますか??
実はkumachan忘れもしない5月5日のこどもの日に、2歳の息子に火傷を負わせてしまったんです・・・・
子供の火傷は100%親の責任。
気を付けていたつもりだったんですが、やってしまいました。90度以上ある急須に入れたばかりのお茶を、一瞬目を離した隙に子供が手を伸ばしひっくり返しました・・・
今回はこんなkumachanの体験を元に、どんな風に火傷の治療をしていったのか、その時の対処法をお教えしたいと思います。
小さなお子さんをお持ちの方は、ぜひ参考にして下さい!
火傷の程度はどう判断したらいいか?
火傷をして傷ついた部分の皮膚の深さと面積によって分類されています。
Ⅰ度 表皮の火傷。
・・・皮膚が赤くなりヒリヒリしますが、数日で治り傷跡は残りません。
浅達性Ⅱ度 真皮浅層の火傷。
・・・皮膚の赤みに加え、水ぶくれができます。 通常1~2週間程で治癒し、傷跡も残りません。
深達性Ⅱ度 深皮深層の火傷。
・・・皮膚の赤み、水ぶくれに加え皮膚付属器(体毛、汗腺)や神経終末も傷つくので、痛みが酷いです。 また治るまでに1か月以上かかり、傷跡やひきつれが残る事も少なくありません。
Ⅲ度 火傷の中では一番酷い火傷です。
・・・自然治癒は難しく、通常は入院して皮膚移植などの外科的治療が必要です。
Kumachanの息子は「浅達性Ⅱ度」の火傷でした。
浅達性Ⅱ度の火傷でも、こんなに酷い感じになります。水ぶくれも最初から破れていました。
火傷をしてしまったら、まずどうするのか!?
とにかくすぐ冷やす!!!水道水を患部にジャージャーかけて下さい!!
少なくとも20分は流水で流しましょう。これには、痛みを和らげて感染を起こさない様にする目的があります。
自己判断せず、病院へ!!
広範囲で、水ぶくれもできている様な火傷なら安易に考えずに病院へ行き、適切な治療をして下さい!
kumachanは祝日に子供に火傷をさせてしまった為、緊急で総合病院へ行きました。
そこでは、火傷の程度を判断してくれ、応急処置として軟膏を塗りガーゼで患部を覆いました。
そして、

あくまでも応急処置なので、後日「皮膚科か整形外科」の受診をして下さい
と言われました。
医者任せにせず、自身でも火傷について勉強してみる!
Kumachanは、息子に申し訳ない気持ちから、火傷をした日の夜にネットで火傷について調べまくりました。

どうしたら傷跡を残さず、痛みも最小で治療ができるのか、夜中までずっと調べました。
そこで出会った治療法こそ、「湿潤療法」なのです!!!
実は世の中、すべての医療機関がこの湿潤療法を選択しているわけではないんだそうです。
ですからkumachanは、湿潤療法で治療をしてくれる病院を探し、後日改めて息子と診察に行きました。
湿潤療法を推奨している病院一覧
URL http://moistcare.org/database/hospitals-moistcare.html
湿潤療法とは!?
そもそも湿潤療法なんて言葉だけではイメージつきませんよね。
従来火傷の治療は、「消毒して軟膏を塗りガーゼで覆い、乾燥させてかさぶたを作る」が主流でした。
しかしこれだと傷口から出た浸出液がガーゼに吸収され、ガーゼを剥がす時に傷口に張り付いたガーゼにより激痛がもたらされます。これは本当に苦痛です。
湿潤療法は、簡単に言えばそんな苦痛を一切もたらさない治療です。
方法としては、「傷口を水道水で洗い、軟膏を塗って特殊な被覆材で覆い患部を乾かさない」というものです。
従来と劇的に違うのは、患部を乾かすのか乾かさないのかです。
Kumachanが使用した被覆材はこちらです。
3枚入りで910円。値段は少し高いですが、本当に優れものなんです。
白いシートが入っていて、患部の大きさによって自分で切って使います。
湿潤療法のやり方
病院では、本当に丁寧にやり方を教えてくれました。
・1日2回、処置をする
日中に一度、お風呂上りにもう一度。
・患部を水で洗ってあげ、病院で処方された軟膏を塗ってから被覆材で覆う
・めくれてしまった皮は無理に剥がさず、自然と剥がれるのでそのままにしておけば良い
以上です!すごく簡単じゃないですか!?そして息子にもこの特殊な被覆材(プラスモイスト)のおかげで、一切の苦痛を与える事無く処置ができました。

ガーゼと違い、患部に張り付いたりする事もないんで、
息子も「痛くない」って嫌がらずにできた事がとても私の救いになりました。
そしてこれが湿潤療法を始めて6日後の写真です。
6日でこの回復具合、どうですか!?すごいでしょ!?
湿潤療法はなぜこんなに回復が早く綺麗に治るのか!?
湿潤療法とは、「人間が本来持っている自己治癒能力を最大限に引き出す治療法」です。
- 患部を消毒しない
- 患部を乾燥させない
- 浸出液を特殊な被覆材によりコントロールする
これが湿潤療法をする上でとても大切になります。
火傷をすると、傷口から浸出液(黄色の液体)が出てきます。
湿潤療法ではこの浸出液を上手くコントロールして傷口の早い回復を促します。
従来ガーゼで覆っていた頃は、この浸出液をガーゼが全て吸い取ってしまっていた為、かさぶたができ治りも遅かったんです。
傷口を早く治す為にとっても大切な浸出液を吸い取ってしまっていたなんて・・・・なんて恐ろしい・・・とさえ思いますよね。
確かに湿潤療法をしている間は、本当にずっと患部が潤っていました。
この潤いこそが一日も早い回復の手助けとなるんですね!!
そしてこれが、現在の息子の腕です。
もう、どこを火傷したのか全く分かりません。傷跡なんて全然残っていませんよ!!
これでやっと、母親としての肩の荷が下りた・・・そんな気持ちです!
まとめ
湿潤療法のすごさ、お分かりいただけましたか!?
重度の火傷を負って、病院で「皮膚移植」が必要と言われたケースでも、湿潤療法により皮膚移植をする事なく綺麗に完治したケースも沢山ネットに載っています。
これから先、もしお子さんやご自身が火傷をしてしまった場合でも、湿潤療法という治療法がある事を、頭の片隅にでも置ておいていただけたら幸いです。

35歳で1児の男の子のママです^_^
ただ今パン教室に通っていて、パン作りにハマりまくってます^ ^
主人が単身赴任なので、家には子供と2人きり
のんびりと過ごさせてもらってます 笑
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